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使用者と従業員の溝?~「感情」を大切にしよう~

2016.01.15 | 投稿者:畑山 浩俊

以前,コラムで「団体交渉は専門家に任せよう」ということを書かせて頂きました。
労働トラブルに対する初期対応を誤ると、企業に多大なる損失が生じ、最悪の場合は倒産するおそれもあると警笛を鳴らしたコラムでした。

今回はひとつ、視点を変えてみましょう。

そもそも、なぜ労働トラブルが発生するのか?

そもそも、なぜ労働トラブルが発生するのでしょうか?
敢えて極限までシンプルな解を示すと、それは「職場に満足していないから」です。
では、どうすれば満足のいく職場環境を作り上げることができるのでしょうか?

ここに一つ、興味深いデータがあります。
海外での実験データですが、日本においても妥当すると思われるのでご紹介します。

調査内容は、職場への満足度を図るものとして、何が重要な要素と考えるかというもの。
対象者は、管理職と従業員です。
そう、正反対のポジションの人を対象に調査が行われたのです。
気になる結果は以下のとおりです。

管理職の予想順位 従業員の優先順位
賃金 1 5
職の安全 2 4
昇格、昇進 3 7
良好な職場環境 4 9
仕事が面白い 5 6
従業員に対する個人的な信頼感 6 8
適切な懲罰 7 10
感謝されること 8 1
個人的な問題に対するまごころある助け 9 3
チームの一員であると感じること 10 2

出所:ビジネスロー・ジャーナル 2015年12月号

使用者側と従業員側で、見事に結果が分かれていますね。

職場への満足度について、使用者側は、経済的な満足度が重要な要素であると考えました。
しかしながら、実際に従業員が重要であると答えたのは、「感謝」、「まごころ」、「一体感」といった極めて感情的な要素でした。
「周りから認められたい」という承認欲求を一番充足してくれる環境にこそ、従業員は満足感を抱くと言い換えても良いでしょう。

さて、この調査結果から結論を下すことはいささか早計かと思えるのですが、敢えて結論めいたことを書きます。

労働トラブルを発生させない為には、どうすればよいか。

それは、「従業員の感情を大切にして、適時適切な形で従業員を認めること」です。

従業員に対する考え方は、経営者ごとに大きく異なりますが、やはり、労働トラブルがほとんど生じていない会社では、経営者と従業員とのコミュニケーションが密に取られているなと感じます。

どこまでいっても「人」と「人」ですから、「感情」を大切にしていきたいですね。